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- 教育制度

グアテマラの朝は、早い。小学校~高校まで、7:30に始まるので、6時ごろに迎えのスクールバスにのって、家から遠いところにある学校に通う子供もいる。


教科書は、日本の教科書のように上・下に分かれておらず、問題集も一緒になったような分厚いものなので、小さい子供たちも、山登りに行くような大きいリュックを背負って通っている。旅行用の手荷物のように車がついていて、ひっぱれるタイプのバックを持っている子供も多い。

公立でも私学でも、制服がある。写真のようなチェックかグレー、紺色のスカート、パンツにセーターやベストの組み合わせ。


こちらは、夏休み中に娘がお世話になっていた小学校の制服。女の子はグレーのスカート、男の子は同じ布地のパンツにブルーグレーのベストかセーターを着ている。体育の授業がある日は、おそろいのTシャツとジャージの上下を着る。
学校の授業時間は、このようになっている。
- 幼稚園
- 8:00~11:30
- 小・中・高校
- 7:30~12:30、1:00~6:00(公立のみ午後の部あり)
- 夜間小学校(公立)
- 6:00~9:00
- 土・日(私学)
- 7:30~3:00
10時ごろに refaccion(レファクッシオン=軽食)の時間がある。私立では、各自が家庭からビスケットや簡単なサンドイッチ、ジュースなどを持参する他、お金を持参して、学校のカフェテリアで買うことができる。公立のカフェテリアでは、ミルクかアトル(温かい飲み物)が配られる。

小学校でも、保護者の送り迎えが当たり前。高学年で、前もって保護者がサインした許可証を提出している場合、お迎えなしで下校する。
1:00~6:00の午後の授業は、別の子供が通うもの。 子供の数が多く教室が足りない地域では、午前に通う生徒、午後に通う生徒に分けられる。 10月から新1年生の受付が始まり、午前の部を希望する人が多いが、早いもの順で午前または午後の部に振り分けられる。
夜間小学校ならびに土・日の小学校は、子供の頃に小学校に通えなかった人々のために開講されている。

写真は、夏休み中に娘が通っていた私立小学校。日本の都会の小学校のような大人数を抱える由緒ある学校もあれば、ここのように規模の小さい学校もある。
幼稚園から大学の就学年齢は次のとおり。
- 2~3歳
- Pre-Kinder
- 4歳
- Kinder
- 5~6歳
- Preparatoria (Prepa) Parvulo Kinder y Prepa
- 7~12歳
- Primaria(小学校)
- 13~15歳
- Basico(中学校)
- 16~18歳
- Diversificado(高校)
Bachilleratos
Ciencias y letras: 普通科(大学の医学部、法学部、経済学部、工業学部、教育学部(中学・高校の教員免許を取得)に進学)
Computacion:情報化
Artes Industriales:工業科
Perrito contador:商業科(簿記。大学の会計学科などに進学)
Magisterio:教育科(小学校の教員免許を取得)
Escuela de parvulo:幼児教育科(幼稚園の教員免許を取得)- 幼稚園・小学校
- 中学校
- 高校
公立はEscuela、私学はColegioと呼ばれる。 公立の場合の幼児教育は2年間(Kinder1年、Prepa1年)、私学の場合は4年間通うことが多い。
満7歳になってから、小学校に通う。学校は、1月始まりで10月に1学年が終了。11月~12月が長期休暇。
小学校から、2ヶ月おきに試験があり、学年の終わりに、学年終了試験と2ヶ月おきの試験の点数を合計した評価が行われる。
合格点に達していない場合、追加試験があり、それでも合格しない場合は、落第。前の学年をやり直さなければならない。2年目に再び不合格の場合は、もちろん、もう一度やり直し。小学校1年生を4回ぐらいやった子供の例もある。違う小学校に入りなおすケースもあり。
中学校も、小学校と同様、1学年の終わりに、2ヶ月おきの試験と学年終了試験の点数を合計した評価が行われ、不合格のときは追試がある。追試に不合格の場合は落第して、前の学年をやり直すが、小学校と違い、2年目も再び不合格の場合、もうやり直すことはできず、中退しなければならず、二度と中学校を卒業する機会は与えられない。
高校も、中学校と同じ試験と落第のシステムがある。高校では、普通科、工業科などの専門分野に分かれるが、日本と違う点は、幼稚園および小学校の教員になるには、大学の教育学部ではなく、高校の幼児教育科、小学校教育科(Magisterio)に進学すれば、教員免許を取得できる点である。大学の教育学科(Pedagogia)では、中学・高校教師ならびに特殊教育(障害児教育)の免許を取得できる。
また、大学の経済学部に進学を希望する場合は、普通科(Ciencia y Letras)ではなく、Perrito Contadorで簿記の資格を取得してから進学することが多い。
グアテマラには、国立大学が1校(サン・カルロス大学)私立大学と5校ある。すべて、グアテマラ市内にあり、地方には、これらの大学のExtensionがあるが、教育学部、経営学部など一部の学部なら地方で進学できる。
高校を卒業していれば、大学に申し込むことはできるが、卒業できるかどうかは別問題だ。
Semestre(学期)ごとの試験に不合格の場合、不合格の教科をやり直さなければならないのは、日本と同じだが、入学試験がない分、卒業試験は厳しい。
4年間の講義をすべて終了した後、1年間のPrivado (各自が決めたテーマで研究し、卒業論文を書く)に申し込まなければならない。Privadoでは、論文のアドバイザーがついて、研究を進め論文をし上げる。論文に合格したら、厳しい卒業試験が待っている。
卒業試験は、国立大学では1日間、私立大学では3日間かけて、3名の教授が4年間に勉強した内容について、様々な質問をし、学生は、グラフや図なども使いながら、プレゼンテーションを行わなければならない。
4年間の講義を終了したものの、Privadoを終了せず、正式に大学を卒業せずに終わる人も数多くいる。きちんと大学を卒業する人は、1年目に大学に申し込んだ人の、約5%ぐらいであろう。
日本では、医師、弁護士、公認会計士になる場合には、医学部、法学部、経済学部を卒業するだけでなく、国家試験に合格しなければならないが、グアテマラでは、大学卒業と同時に、これらの資格も授与される。もちろん、その分、大学の卒業試験自体が専門的なものになっている。
国立サン・カルロス大学は、私立大学よりも学費が安めということもあって、社会人になってから申し込む人や、10年以上も講義を毎年受けなおしている人が大勢いるが、近年では、1年しか、やり直しができなくなった。また、3年ほど前から入学試験も導入され、1000人中、250人が合格した。